誰かに聞いてほしくてだらだら語る
出会ったのは8年前。
俺とその子は同じ中小企業の別部署に入社した。
彼女は俺より3ヶ月先に入社していて
すでにその子は社内の人気者だった。
顔はすごく普通だけどいつも笑っていて
誰にでも笑顔で話していた。
背は150㎝あるかないかで小さく腕も細いし
守ってあげたくなるような体型。だけど決して
弱々しい感じはなくいつもパワフルな女性だった。
俺が入社してしてから数日たったある日。
その日の仕事の終わりごろゴミを大型の箱から袋に入れようとしたら失敗して外に撒いてしまった。
そこへちょうど彼女が通りかかった。彼女はちょっと引いてて恥ずかしかった。嫌なとこ見られたなーと思ってたら「大丈夫です?」って声がしてホウキでゴミを集めてくれてた。
俺は、あたふたして彼女に謝りをいれつつ「大丈夫ッス」とそっけなかった。彼女はクスクス少女の様に笑いながら「そっちの部署大変でしょ?頑張ってくださいね」と言い残し去っていった。
彼女の部署へは一日数回用事で行くのだけど俺はそれが楽しみになっていた。
彼女の、部署へ行けば始めこそ他人行儀だったけど、すぐに打ち解けくだらない話で盛り上がることも度々あった。冗談も言い合える仲になり嬉しかった。
ちなみに、俺と同じ部署の20代の子は見た目がジュゴン(ポケモン的な)で、生憎俺の好みではなかった。
彼女がそもそもうちの会社へ入ったのもその彼氏の勧めだったらしい。入社当初からヘルプは業務の一貫として組み込まれていたみたいで、社内では彼女しかできないことだった。
彼女はよく同じ部署のおじさんに早く結婚したいと話していたみたいだった。色々アドバイスを貰ったりしていて俺には関係ないけどいつか結婚するんだろうなーって考えていた。
想いは伝わらなくても、結婚しても仕事は、続けるらしいし、今の仲の良い同僚としていられたら別にいいと思ってた。
彼女と出会って2年目。事件は起きた。
彼女の婚約者が事故である日突然亡くなった。交通事故に歩道にいた婚約者が巻き込まれた。
本当に突然、婚約者と彼女の世界が止まった。
それからの彼女は見ていられなかった。
数日間休んだあと仕事には来るけど目はいつも赤く腫れ、細い腕は今にも折れそうだった。皆、彼女に気を使い彼女もまた、皆に気を使われないように明るく振る舞っていた。それが見ていて辛かった。俺が冗談をいえば笑って答えていたけど、彼女が冗談をいうことはなくなった。
彼女の仕事は上司が代わりにしていたけど、彼女の仕事っぷりはかなり優秀だったらしく、彼女の入社前後で売り上げは20~30%アップしていた。
上司は新しい人材を二人入れ、俺は、彼女が戻ってこないのかと心配になった。
一ヶ月後、彼女は戻ってきて新人二人に仕事を教えていた。彼女がいれば新人はいらないのだけど、会社は彼女をうちの部署への移動を命じた。
リーダーその他のうちの部署の人間はいかに自分たちがいつも忙しく大変かを愚痴っていた。そのため、戻ってきた彼女を始めは忙しい時にヘルプをと言っていたのにいつしか部署移動をさせられていた。
彼女は「この部署だけはきたくなかった
」と笑っていた。少しずつ元気を取り戻していた。
—
そいつは、結局転職して結婚したから彼女の婚約者が亡くなったのを知らないでいた。
それともう一人既婚者で俺と同じ年齢だった。公言はしていなかったけど彼女に対して穏やかに話すあいつは彼女に恋していたんだと思う。
その数人の中には彼女を好きな既婚者もいたけど、告白をすることもなく彼女との関係を大切にしていた。
毎日が楽しかった。
彼女はたまに悲しそうな顔をしていたけど、段々出会った頃と同じように笑顔で溢れていっていた
いつの間にか既婚者と彼女は家族ぐるみで仲良くなっていた。それもそのはず、彼女と既婚者の奥さんは実家が近所で小さい頃は一緒にあそんでいたらしい
俺は、既婚者にいつの間にか嫉妬していた。らしい。
らしいとは、既婚者が彼女と話をするとき俺は自覚なくジーっとみていたらしい。それを既婚者から聞かされた時はすごく恥ずかしかった。
既婚者は始めこそ惹かれるとこがあって1度ぐらいならと考えたこともあるけど、昔の話。今は今の関係が心地い。と返された。
既婚者からはおれこそどうなのか。彼女は誰とでも仲良くなれるけど、誰のことも一線を引いている。俺が近づこうとしないと一生このままだぞ。と言われた。
今まで、多人数で飲みに行くことはあっても二人きりはなく、彼女自身、男性とは一線を越えないように越えさせないようにしている節があった。
俺はチャンスだと思い彼女を誘った。
「一緒にご飯行かない?」
残業で疲れ気味の彼女はパァーと明るくなり「いいですね」と。
俺はヨッシャー!と、心でガッツポーズをしてどこ行こうか提案しようとしたら
「また皆で飲み行きましょう。」と笑っていた。
きっとそんな返しがくると少しは予想していたので、
「このあと二人でどうです?お腹すきません?」と再度誘った。
「俺さんの嫁(2次元)さんに悪いしー」と、冗談で返してきた。
俺はいつになく真面目な顔で「行きませんか?」とたたみかけた。
彼女は俺の気持ちを汲み取ったのか少し困った顔をしたけど、「いいですよ」と頷いた。
とても25歳近い人とは思えない透明度だった。
半袖のブラウス?はほっそりとした腕と胸を強調していて、独り身のおっさんには刺激が強かった。
今すぐ抱き締めてしまいたくなる衝動にかられ俺は
体が 火照っていた。
「私、何かついてます?変です?」と聞く彼女に俺は慌てて、「大丈夫です!あの、小さいなーと思って」と言ってしまった。彼女は「えー何それ!」と怒っている感じででも顔は笑っていた。
本当は可愛いですと言ってしまいたかった。
いつも皆で行く居酒屋に行くことに。
体の小さいわりに何て言うとまた怒るかもしれないけれど、見た目以上に沢山食べる彼女が好きだった。
ラジオから彼女の好きなのバンドの曲が流れて「私、この人好きなんです」と笑顔になった。
俺は静かに彼女の歌声を聴いていた。
嬉しそうに歌う彼女を助手席に乗せ俺はすごく幸せだった。
曲が終わると「ごめんなさい、一人で盛り上がっちゃって」とはにかむ彼女がたまらなく可愛かった。
他愛もない話をして居酒屋に着くと向かい合って座った。メニューを見ながら「これ美味しそうじゃないです?」
と身を乗り出してきた。
あれがいい、これがいい。と悩む彼女を見ているとこのままの関係でいたい気持ちにと伝えてしまいたい気持ちがグラグラ揺れ動いていた。
「この後どうします?」とたずねると「あー、特に。帰って寝るだけかな」と返された。俺はまだ彼女と、一緒にいたくて「ちょっと静かなとこで話がしたい」と伝えた。
彼女は少し困った顔をしたけど「いいですよ」と応えてくれた。
カウンターに座ると適当にお酒を頼んで二人とも何故か無言になってしまった。
「話ってなんです?」彼女が先に口を開いた。俺は、急に恥ずかしくなり「あーの、えっとー」と上手く返せなかった。
本当に伝えてしまっていいのだろうか。彼女は困らないだろうか。色々考えてしまった。
「俺さん?」彼女が俺の顔をのぞきこんできた。
俺と同い年かな、そんなわけで興味深い
楽しみにしてますよー
へたれな俺は彼女に“友達に好きな人がいて10ほど年下だから好きだと言わずに良い先輩としている方がお互いのためなのか”と相談した。
彼女は俺の話をゆっくり聞いてくれた。「うーん。そうですねー」としばらく考えていた。
俺はアホだなーちゃんと伝えれば良いのにへたれたなー。それともバレてるのかなーとか色々考えていた。
「もし、友達さんがその人なことが本当に好きでどうしようもないなら想いを伝えるしかなくないです?歳の差のことなんて考えたって仕方ないですよ」
「フラれるのが恐いなら好きになるのを止めたらいいですし。想いも伝えず一生“イイヒト”でいてあげたらいいですよ」
俺は彼女に相談したことを後悔した。彼女は婚約者のことを思い出したんだと思う。
「まぁ、別に本人が決めることですからね。お友だちさんが決めたらいいんですよ。」
「男ならビシッとバシッとトラックの前に出てき愛の告白でしよ。そんでもし、お友だちさんが成功したらリア充末永く爆発しろって祝福してあげたらいいんですよ。」って笑ってた。
「俺さんが悩むことないですよ。」
俺は「そうっすよね。ありがとうございます」ということしかいえなかった。
その日は、星が綺麗に輝いていた。彼女は空を見上げながら「会いたいなー」と、とても小さな声で呟いた。俺は聞こえないふりをした。
今、勇気を出して言うべきかお酒の力を借りるのはよくないんじゃないか葛藤していた。
代行車に乗ると二人とも無言になってしまった。
俺は家に帰ると一睡もできなかった。
彼女を傷つけたんじゃないのか、いつも笑っているのは無理しているんじゃないのか。彼女にメールでもできたらいいのにと思った。このときはまだ彼の連絡先をしらない。
会えないのは寂しかったけど、昨日の今日で恥ずかしくて少しホッとした。
二人で飲みに行ってから特に進展することなく数ヵ月がたっていた。
彼女が言った「後悔しないのか」が胸に刺さったままへたれな俺は、想いを伝えることができていなかった。
どうこたえようか、あたふた、していると、
「やっぱりー俺さん、もしかして○○さん(ジュゴン)のことを好きなんじゃ? 」
「は?」俺は素で聞き返した。
「俺さんと○○さん、10歳ぐらい離れていますよね。妙に優しいし、たまに仕事中みてるし。どうなんです?」
女子トークのいきおいで、彼女から質問されて俺は焦った。
「違いますよ!タイプじゃないですし」必死に否定した。
「そっかー」と言ってこの話しは終わった。
彼女と出会って6年が過ぎていた。
彼女が誰かと付き合うという話を聞かないし、俺が彼女以外を好きになることもなく時間だけが過ぎていた。
既婚者には、「一生へたれって決めたのかw?」とからかわれ彼女からは完全に仲の良い同僚としか思われていなかった。
たまに皆で飲みに行くことはあっても二人きりはなく連絡先を聞くこともできていなかった。
その年の夏、いつも飲みに行くメンバーと既婚者家族で地元の海に行くことになった。プライベートではほとんど会うことはなく嬉しいイベントだった。
家の立地的に俺は彼女を既婚者は他数名を車に乗せることになり、スーパーも近いことから彼女と買い出しをしてから行くことなった。
海に行くまでの間、普通の連絡は会社で集まってダラダラ決まり、夜に彼女と電話でまとめる感じだった。
電話越しの彼女の声はすごく可愛らしかった
再支援
書くのがではなくて(ではないこともないんだが)
6年が過ぎ・・・って
>>62 へたれでどうしても伝えることがでなくてだらだら時間だけがすぎてしまった
海へ行くまで2~3回で、10分も話さなかったけれど、幸せな時間だった。
「じゃあ、何日に家で待ってますね」と彼女が言うとデートに行く気分になれた。
海へ行く日、買い出しがあるので朝早く彼女の家へと行った。
車内では彼女の好きだと言っていたバンドのCDをかけた。
「これは!俺さんこのバンド好きでしたっけ?私、めっちゃ好きなんですよ!」といつもよりテンション高めになっていた。
「友達が好きで遊びに行くときよく聞かされて、ついでにちょっと借りたんですよ。」素直に言うのは恥ずかしくてまた嘘をついてしまった。
「夏はやっぱりこの歌ですよねーめっちゃカラオケいきたくなった!」横で無邪気にはしゃぐ彼女を見て嬉しくなった。
俺は今日、彼女に想いを伝えようと決意した。
買い物もスムーズに終わり、皆が集まる時間よりもだいぶ早く海に着いた。まぁ、二人っきりの時間がほしくて予定より早く彼女と待ち合わせたためだけど。
白と水色のシマシマのビキニっぽいけど、下は短パンみたいな水着姿の彼女。上はパーカーを着ていて残念だった。「ちょっと恥ずかしいですね」なんて言ってた。
「可愛いですよ」と言ったら「えー何もでませんよ」なんてはにかんでいた。
荷物をおろし浜辺で皆がくるのを待っていた。
「パーカー暑くないです?」と聞くと「お腹出てるから恥ずかしいからー」何て言った。
「そんだけ細いから大丈夫ですよー(見たいなー見たいなー)」
「えー笑わないでくださいよ」
恥ずかしそうにパーカーの前を開いた。夢のようだった。
俺は思わず彼女の手を取り「そんなことないです。可愛いです」と止めてしまった。ごめんなさいと謝りながら手を離すと「今日の俺さん何か変ですよ。私誉めたって良いことないですよ」彼女は顔を赤くしていた。
もしかしたら、いける?俺、ついにへたれ卒業?とか考えていた
あいさつも、そこそこに彼女は既婚者の奥さんと女性陣でキャッキャッし始めた。そして一番の問題点、既婚者の息子(小1)の登場。
息子は彼女を大好きですぐに抱きつくのだ。今日もダイレクトに胸が当たっている。
なんていうか、羨ましい!
それぞれ海に入ったり砂浜で遊んだりバラバラになると彼女は「俺さんもバレーしましょ!」と誘ってくれた
中々距離縮まってないのが分かるな
俺とジュゴン、彼女と少年で分かれてしまった。網なんて張ってないから適当に立ってボールを打ち合った。
俺がスライディングで受けると、ジュゴンが「俺さんすごい!」なんて誉めてくれた。彼女はビックリしながら笑って少年は彼女の後ろでバカにした様に笑っていた。
少年とジュゴンは走って海に入って彼女は浅瀬をウロウロしていた。
「泳がないです?」俺は彼女を誘ったけど「泳げないから行ってきてください」と言われた。
少し意外だった。普通に泳げるもんだと思っていた。俺は、貸し浮き輪で借り彼女を連れて海に入った。彼女はキャーキャー恐い恐い言っていたからギリギリ足の届くとこまで連れいった。
「せっかく来たんだからみんなで楽しみましょう」というと、彼女は浮き輪にしがみつきながら「ありがとうございます」と応えた。
浮き輪をはずすのを提案したけど、「無理です!」とバッサリ。彼女の浮き輪をひっぱって一緒に泳いだ。少年は泳ぐのが上手で既婚者たちと競争力などして二人きりを満喫できた。
一泳ぎしたら、スイカ割りや、ご飯を食べて彼女はずっと笑顔だった。
俺は彼女とジュゴンと近くの駄菓子屋へ。本当は彼女と二人きりがよかったが、ジュゴンと彼女は歳も近いせいかすごく仲がよかった。
二人の後ろを歩く感じになり、腕を組んで歩くのを見つめながら少しジュゴンに嫉妬した。
どうして女の子同士はあんなに近いのだろうか。
駄菓子屋では、昔食べたお菓子の話しに花が咲いたけど、一回り違うからたまにジェネレーションギャップを感じていた。
楽しそうにわらう彼女を、見て彼女の隣にいたいと強くおもった。
少年は起きていて、「お姉ちゃんアイスー」なんていいながら彼女に抱きついてきた。「あるよー皆で食べよー」なんてやっぱり笑顔で。
大人たちみんなで、懐かしいーってやっぱり盛り上がってさ。
—
俺が火を着けて大げさに「みんな!危ないから離れて!」って言うと知らない人はちょっと後退りして、知ってるやつらはやべーよ!なんて、囃し立ててた。
火が着いたらさ、丸い火薬がウニョウニョ?ジワジワ伸びてさ煙だけが凄く出てまぁ、ただの蛇花火なんだよね。
彼女が、ゲホゲホしながら「俺君ー不良品?」なんて言って不安そうに聞いてきた。
謝りながらそれぞれ知らない人に説明し、俺は、彼女にこういうものだって伝えたら「俺くんが絶対盛り上がるって言ったのに!」って悔しそうだった。
長い時間海にいて、みんな疲れてたから一回シャワーを浴びて早めの夕食となった。
近くの店に歩いて向かいご飯を食べた。
彼女はジュゴンは蛇花火の話をしながらこっちをジトリとたまに見ていた。
そんな風に見られるのも可愛いとか思う自分が少し気持ち悪かった。
—
しかし、彼女は上着がいる!なんて言って俺と彼女は一旦車へ戻った。少年ナイス!なんて初めて少年を誉めた。心の中で。
位置的には海→氷屋→飯屋、だったから少しの時間だけど朝以来の二人きりに。
彼女に「ジュゴンのことでも考えているんです?」なんて、言われてハッとした。必死に否定して、君のことをなんて言ってしまいそうだった。
とにかく、地元民が愛するかき氷。
氷が柔らかいから店内は常時クーラーが利いてるというより、利きすぎて寒いぐらい。
30種類近い氷のメニュー皆が違う味を選んで彼女やジュゴン、奥さんたちもシェア?していた。少年が「お姉ちゃん一口ちょーだい!」って言ったら彼女は少年に、
「はい、あーん」
ちくしょー!
俺も仲間に!少年許すまじ!とかさっきとは裏腹に少年を心の中で睨んだ。
「俺君のも気になるねー」ってジュゴンと彼女が話していて、「よかったらどうぞ」と差し出した。
他の女性陣も「いただきまーす!」と俺の氷を食べて彼女も「やったー」なんて可愛い。
皆の反応は「うーん。ほうれん草だねー」だった。
俺は、彼女とシェアできた、ことが幸せで他の女性陣はその他大勢、モブのセリフ状態。
一頻り、氷屋で楽しんだあとはお待ちかねの花火!少年は彼女の手をひっぱって浜辺へ戻った。
隣にジュゴン。反対隣に初登場モブ(♀)Aさん。
彼女は少年と砂遊び。
ジュゴンやAさんが、「俺さんっていい人よねー」なんて俺を挟んで話してた。棒読みで「ありがとうございますー」と返事した。
暗くなりろうそくをたてていざスタート。
女性陣と少年はキャーキャー楽しそう。
既婚者に「おれ、今日決めるわ」
と伝えた。
そんな俺に既婚者は「一生へたれ?」なんて発破をかけてくれていたのにスルーしてきたもんだから既婚者も諦めモードだった。
彼女と出会って6年目の夏。俺は男になります!
沢山買ったはずの花火。数人でやればすぐに終わり少年は「まだやるー」と駄々をこねていた。
片付けをして朝と同じ要領で車へ。俺と彼女は皆を見送った。
彼女が車へ乗ろうとしたから手を引っ張り浜辺へ戻った。
「俺さーん?どうしました?」と聞くから「線香花火一緒にしましょう」と応えた。俺の心臓は飛び出そうだった。
支援
「線香花火好きだから嬉しいけど、どうかしたんです?」と顔は花火を見つめていた。
色々考えていた。どうやったらスマートに告白できるか。
だけど、俺は頭が真っ白になり
「ゆうこさん好きです」
それだけを伝えた
「ゆうこさん」
声をかけたら彼女は顔をあげ涙を流していた。
正直、モテなかった俺にはそれが成功なのか失敗なのかよくわからなかった。
「それ以上は言わないで。おねがい」
と。
「俺さんと話をするのは楽しいし、仕事も楽しいし、今日みたいに皆で海へでかけたのも楽しかった。」
「俺さんは優しいし、いい人だけど、、」
彼女の言葉を遮って俺は抱き締めていた。いい年したおっさんが年下の女の子の前で泣きながら諦めることができなかった。
「俺じゃダメですか?好きです。嫌いなら言ってください。」
凄く女々しくて痛かったと思う。
俺は彼女を解放し謝った。もう一度彼女の話をきいた。
「俺さんってか、知っている人はほとんどいないんだけどね」
「婚約者のことがあってから誰も好きになれなくて、これからずっと一人で生きていこうと決めたの」
「好きなった人がまた目の前から消えてしまうんじゃないかって考えると生きていけない。もうあんな思いはしたくないの」
口からでまかせだった。そんなこと誰にもわからないのに。
「私もそう思ってた。誓い合ったの。でも、いなくなったのよ」
彼女の声は少し強くなっていた
俺は、色々な想いを伝えた。
だけど、彼女首を横にふった。
おれも付き合いたいけど、まだ距離のある女の子がいて、もどかしくて感情移入してしまう
辛いとか悲しいとかよくわからなかった。彼女の方が傷ついてる?俺の気持ちはどこかにいった?車内では朝入れてたCDが流れてたけど消す気にもなれずただ聞いていた。
彼女の家まで送り「ごめん、今日のことは忘れて明日からまたよろしく」なんて思ってないこと言って彼女は「ごめんなさい」だけ言って家の中へ入っていった
告白してよかった?言わない方がよかった?ボーッとしているとCDから
“幸せについて本気だして考えてみたらー”
流れてきて、ってか流れていたことに気がついて、彼女はもう俺の話で笑わないだろうなー。もう、そばにはいられないんだろうな。
あれから、俺と彼女は始めこそギクシャクしていたけど、周りのおばちゃんに変に思われても嫌だからお互いに普通にいよう、って約束した。
既婚者にはそれなりに話したら「そっか」とだけ言われた。もっとバカにされるもんだと思ってた。
俺の恋は2年前に終わったはずなのに、まだ彼女に恋をしている。
彼女とはまた冗談を言い合える仲になった。
そして、今日の8月1日地元の大きな花火大会がある。
いい加減いい人をなんて、思える年齢も過ぎている。
俺は今度こそこの恋に終わりを告げようと彼女を花火に誘った。
彼女は悩んでいたけれど、俺は「見せたいものがある」と言って強引に誘った。
俺は不安しかなく伝える気持ちが揺らがないように
皆に決意表明しようとここへスレ立てにきた。
まとまりのない文章でも
保守してくれている人たちに感謝。
ここまで付き合ってくれてありがとう。
仕事終わりに行くから報告がいつになるか未定。よかったら最後までお付き合いください。
保守
これは胸熱
彼女を大切にな。
応援してる。
それは一理ある
昨日は、彼女と花火を見に行きました。
神社があって、そこで出店が出ているんだけど、そこを見て回ることに。
彼女と二人で出掛けるのは2年前の海の時以来。それから二人で残業とかもあったけど、そのあとに二人でご飯を食べに行くこともなかった。
俺は今日、言おう。必ず言おうって焦ってたと思う。彼女との話もたまに上の空で何を話したか全然覚えてない。
普通にデートしてるみたいで楽しかった。
8時になり、花火が上がると空を見上げる彼女。「すごーい。きれーい。」
なんて言ってさ。俺は花火よりも彼女に見とれていた。
海沿いに出て、会場から離れると人もまばらで騒がしかった回りも今は二人きりに。花火を見るのに時たま止まったりして。
俺は近くの小さい公園に行ったら言おうと決めていた。
他愛もない話をしながら告白のことばかり考えていた。
彼女から突然、言われた。
「俺も楽しかったありがとう」
まだ、公園までは少しあるなーなんて思ってた。何だが胸がざわざわした。彼女はなんだか泣きそうになってるし。
彼女は立ち止まって。
「私ね、今度、」
彼女の話を知りたいけど聞きたくないなーとか考えてしまった。
花火が上がる音が遠くで聞こえるだけで俺は他に何も考えれなかった。
俺は何も考えれずに彼女の手を強く引っ張り公園まで無言で歩いた。
「俺さん、痛い。待って」彼女の声も無視して。
そこは、木でできたベンチとテーブルがあって、彼女をテーブルに押し倒してしまった。
「俺さん、お願いやめて」
俺は泣きながら「好きです」
「好きです。あなたのことが好きです」
すごく情けなかった。
「ごめんなさい。俺さん」
俺は頭に血が上って、彼女に無理矢理キスをしてしまった。
「やめて、俺さん。」
彼女は泣いていた。
急に冷静になり、俺は血の気が引いた。自分にも引いていた。
彼女を起こそうと手を出したら払われて
「わたし、一人で帰れますから。さようなら」
彼女はそれだけ言って走って行った。
俺は一人、公園に座り込み泣いてしまった。
俺は自分でしたことの過ちを思いだし死にたい気分だった。
自分の感情だけで彼女を傷つけた。
彼女に、連絡を取りたかったけれど、できずにいた。
今日は、普通に仕事があって彼女にも会わないといけない。
その時には精一杯謝ろうと思う。
ハッピーエンドを自分の中でかんがえていて、“成功しました!”なんて報告することを考えていた。
最悪な結末になりました。
仕事に行ってきます。
付き合ってることに今まで気付かなかったのか?
・40で独身、もうあとが無くなってきたところに最後のチャンスで奈落の底に
・もう結婚はしたくないって言うから俺なら支えられると思って告白したのに、まさかの「結婚します」宣言
・なら何故花火大会なんかついてきた、もっと前から結婚前提の彼がいるって言わなかった
これは慰み半分のいい加減な憶測で書くけど、告白タイミングがたとえ早かったとしても彼女には好みじゃなかったのかもしれん
だから結末は最悪だがどうあがいてもこうなる運命だったと受け入れるしかない
つか今度はあんたが立ち直るのに何年もかかるかもしれないけどな
職場変えるとか仕事ひたすら打ち込むとか、とにかく考えない環境にするくらいしかアドバイスできんわ
あとは時間頼みだからな…頑張れ、辛いだろうが頑張れ
マジで飲みにいって話聞いてやりたいわ
そこから判断するに周りから見て>>1と彼女がお似合いのカップルになれる雰囲気があったはず
しかも海に行った時の流れも考えれば彼女は>>1の気持ちにはとっくに気づいていたはず
実際に会ってないのに決めつけも良くないが総合的に考えるとチョット彼女ヒドいと思うなぁ
>>1としては好きになった人を悪く言われるのは本意ではないだろうけど小悪魔ってヤツだ
永年想ってきただけに簡単ではないだろうが切り替えて欲しい
確かに>>1の書き込みを鵜呑みにするなら彼女のやったことは酷いわな
こういうのはやられたほうが未練とも逆恨みともつかないような複雑な心境になるからな、ストーカーみたいになったらそれこそ悲惨
謝りたいって言ってたけど、そこですっぱり諦めて次の人生に目を向けられるといいが
>>1頑張れ
恋愛に関してはこれが正攻法だろなぁ